8時36分の本八幡行きに乗る。馬喰町で、総武線の上総一ノ宮行きに乗り換える。
鉄道で最後に都外に出たのは、コロナ禍の前だったかもしれない。とすると7年ぶりとか。この間、新幹線にも乗っていないことになる。やはり列車はよいものだ、と感慨に耽ける。
土気で降りてみたが、期待していたレンタサイクルは見当たらなかった。それでタクシーを使うことにして、余った時間を喫茶店に入って過ごした。それは「エクラドール・カフェ」という店で、ハンド・ドリップのコーヒーもチーズ・ケーキもとても美味かった。また寄りたい。
新聞記事は東京の新築マンションの平均価格が初めて1億円を超えた、と伝える。まったくたいへんなことだ。自分には一生無縁だろう。笑うしかない。
タクシーは古いクラウン。ロータリーを出ると、運転手が無線マイクを手に取って営業所に行き先を告げる。道中もタクシー無線が車内を飛び交う。ナビの類はひとつもなく、無論、客席にもモニターなどない。ベテランの運転手は迷うことなく丘を抜けていく。これでいいんだよなあ、と思う。
伯母と合流し、早速出かける。今日ぼくが運転するのは伯母の1.5リッターのトヨタのセダン。走り出すと、ぼくを乗せてきたタクシーの運転手が、畦道の木陰に車を停め、車外に出て一休みしていた。目礼してその横を通り抜ける。怪しい訪問客と思われていないかとすこし心配だったから、潔白が証明されてよかった。
目的地に着けばあとは待機なのであって、仕事をして、飛行機を眺めて過ごした。行き先が成田だったのだ。
23時頃、帰宅。
鉄道に魅了されている。これで仕事用のパソコンもスマホも置いて、一か月くらい旅ができたらと夢想する。友人や仕事の関係者には最初の日に泊まる宿だけを伝えておく。ぼくを探す人がいたとして、その人は何軒かの宿に電話をかけて、ようやくこちらの現在地が明らかになる、そんな旅。フィルムを100本くらい買ってさ、と。













