現場は午後から。夜、渋谷で終える。
無論、西武渋谷に寄る。文庫1冊と別れの句、スナップ撮影。
帰宅して、残業しながら後輩と長電話をした。ぼくは「おれたち図々しく行くべきだ」などと言ったが、これは夏目漱石が後輩の芥川龍之介宛の手紙に書いたことと同じではないか、と電話のあとで気づく。受け売りだったか。あれは、──どうぞえらくなつてください──しかし無闇に焦つてはいけません──牛のやうに図々しく進むことが大事です──、だいたいそのような文意だった。元が漱石の言葉と知れば、奴も納得しやすくなるだろう。
今週も走る時間がない。焦る。レースが迫る。
西武渋谷のあとでクロサワ楽器も冷やかしたり、それが無駄とは思わないが、病的に遠回りが好きなのは事実であって、故に走る時間がないのだ。分かってはいる。







