昨晩キース・ムーンを見直して、今日は朝からザ・フーを聴きまくった。まあ、悪くはない。けっこうよいか。むかしバンドで取り組んだ曲なんかは懐かしいものだ。
ザ・フーと言えば思い起こすのは五反田のハッピー・ジャックというバーだ。店の名はザ・フーの曲名に由来する。この店はぼくの知る限り、東京で一番美味いビールを出す。ぼくが酒をやめたことでハッピー・ジャックが意味を失ってしまったのか、この頃はすっかり疎遠だ。それほどこの店のビールは格別だった。嘘だと思うならぜひ飲みに行ってほしい。
毎週のようにカウンターで一緒に飲んだ貫井さんともめったに会わなくなった。飲み仲間に素面で会うのは気恥ずかしさがある。
昼間のうちに4キロだけ走っておく。
用件のあとで松原の瀧堂という古書店に寄った。初めて入ったのだが、あんまりよい店だから適当に漁った。一日で漁り尽くしてはもったいないと思ったのだ。恋かな。そして、今夜参加する奥沢の読書会の課題図書「阿部一族」の入った森鴎外の短編集を仕入れた。
その足で奥沢に向かって、コイン・パーキングに停めた車中で課題図書を読んでから店に顔を出した。
さっき買って駐車場で小一時間かけて読んでいた、と言ったらほかの参加者には驚かれたが、これには始めから計算があって、約50ページの短編だから、1ページ1分のペースで50分集中して読む、と決めてあったのだ。ペースを設定する方法はなにかと有用なのでおすすめ。
さて、今回が初読だった「阿部一族」は、立場の異なる人間それぞれの内面が、簡潔な文章で見事に表現されていて、その麗文に深く感動した。長十郎の家庭の場面はとりわけ美しい。
そのうちにまたゆっくり読みたい。今夜のところは時短で参加させてもらった読書会。
奥沢から不動前のOh! Babyに行く。コバマコさんから興味深い話を聞いて、よいアイデアが浮かぶ。岡本太郎、府中の実家、ある女性シンガー、3匹の猫、とメモしておく。こう書くとなんだか怪しいが、胡散臭い話はひとつもなかった。
2時間ドライブを楽しんで、家に着いたのは3時。酒を飲まなくても夜遊びの性質は変わらないものか。



