朝、常識的な時間に起きて仕事にかかる。
深夜、ジョグで10キロ。昨日の山行で酷使された脚がゆっくりと解れてゆく。つい遠回りをして丘をひとつ越える。鉄の心身を強く欲す。
ジョグの最中にたまたまアップル・ミュージックで聴いた奥田民生の「さすらい」の「ザ・ファースト・テイク」バージョンが抜群によかった。このドラムとタンバリンとベースはいったい誰だ、と気になる。帰って早速You Tubeを見てみるとドラムは湊雅史で、ハイハットのスタンドにタンバリンがセットされている。ベースは小原礼。道理で。とくに野生的なタンバリン使いには感動した。
湊雅史は、忌野清志郎と仲井戸麗市の日比谷野音でのライブ盤『Glad All Over』でも躍動するドラミングを堪能できる。このライブはRCサクセション解散後の1994年に行われたものだが、RCサクセションを知る入門編としてとてもお勧めの名盤である。セットリストのほとんどはRC時代のものなのだ。話がすこし逸れている。逸れたついでに、時間のない人にこのアルバムから推すのは「君が僕を知ってる」「スイート・ソウル・ミュージック」「ハイウェイのお月様」。どんなバンドか分かると思う。時間のある人は無論頭から。
RCの解散以来、久しぶりに同じステージに立った清志郎とCHABO(仲井戸さん)がアコースティック・ギター2本で演奏を始め、すこしずつ息が合ってくる。そこにバンドが加わりいよいよ会場は熱気を帯びる。
もともとは湊雅史の話だった。ちがう、奥田民生のバックのドラムとタンバリンとベースの話だった。小原礼も流石にすごい。ぼくは矢野顕子のバンドで弾く小原礼を何度か生で聴いている。
リズム隊がリスクを取って攻めるバンドが個人的にとても好きなのだ。攻めて、リズムがうねってほしい。そこにこそバンドの味わいがあると思う。ビートルズの初期のライブのリンゴとポールなどはまさに。この湊さんと小原さんは攻めている。
「ザ・ファースト・テイク」はいままでにもいくつか見てきたが、出演者が保守的に演奏する傾向が気になってしまい、心が動くようなことはあまりなかった。この奥田民生の回はバンドのエネルギーが溢れていて出色の出来だと思う。
余談に話を戻すと、『Glad All Over』の「いい事ばかりはありゃしない」はCHABOが一節ボーカルを取るところがまたよい。この曲は帰り道に聴くと格別だ。
野球の試合はなし。
うだうだと書いたが、猫だけ見ていってほしい。


