前夜早く寝たのはよかった。8時間寝て7時に起き、さっぱりとした頭で午後の打ち合わせのための資料を作る。
夕方、神保町からひと駅分歩いてクライアントを訪ねる。道中、文庫を3冊だけ買う。
Oさんが挨拶に出てきてくださって、すこし話す。過日、ぼくがどらやきを大量に食うはめになったことをご存知で、ちょっとかたじけない思いをした。あの日はOさんもいらしていて、どら焼きのひとつはOさんにも渡すためのものだったのだ。真面目に生きなければいけない。
Mさんは会社にいたくないらしい。コーヒーでも飲みますか、と言って、ずっとため息をつきながら会社を出て、冷たい雨の中をカフェへ向かう。打ち合わせはコーヒーを飲みながらすべきだと思っているからうれしい。
仕事も無事に済んで、公開中のエンタメ映画のおすすめを5本教わる。Mさんはエンタメ映画マニアである。得難い情報だ。
トム・クルーズの『DIGGER』はタイトルが気になる。日本の長編アニメ『我々は宇宙人』も面白そう。
そして、進行中の企画のコラムはMさんに映画関連のネタを書いてもらえばよいのだと気づく。灯台下暗しである。
帰りも神保町まで歩いて、パキスタン料理屋に入って、買った本を読むことにする。店も店員も陰鬱で、音楽はなし。往来の車が路面の雨を撥ねのける音が心地よい。そのときの気分によく合った。カレーのセットを腹一杯に食う。身体に養分が染み渡る。神保町で過ごす時間が必要だったらしい。映画館へも行きたい。
ぼくのほかに一人だけいた女の客がナタリー・ポートマンに雰囲気が似ていて、帰ったら『スター・ウォーズ』のエピソード1を観ることにする。が、自宅にはエピソード4から6のDVDセットが2つあって、肝心の1から3がない。どうしてこういうことになっているのか分からない。残念だった。もし1から3を2つ持っており、なおかつ4から6を持っていない人がいたら、交換したい。
仕方がないからトム・クルーズの『卒業白書』を観た。これ、原題が『Risky Business』だとは知らなかった。ずいぶん大胆な改題をする。ポルシェ928の美しさよ。


