雑事に行き詰まって水中へ逃避する。今夏最初の水泳。7月は泳ごうと思っていて、もうすっかり月末、立秋が迫る。
小一時間泳いだ。距離は体感で1キロほど。酷使された脚と腰の疲れが水中で伸ばされて気持ちがよい。そうして腕の力に頼って前へ進む。ジャグジーにもたっぷり浸かって、いかに腰が硬くなっていたかを知る。ジャグジーを、こんなによいものだと思ったこともなかった。スポーツ選手としてはベテランなのだなあ、と思う。先日、野球好きのKくんに歳を訊かれ、「ダルビッシュ世代だよ」と答えたのだった。Kくんは「するとけっこうベテランですねえ」などと言っていた。市民ランナーとメジャー・リーガーを比べても仕方がないのだが。
行き帰りに4キロ走る。夢想するのは当然、トライアスロンのこと。オリンピック・ディスタンスなら完走する体力はあると思うのだが、レース用の自転車が手に入らないまま四十になってしまいそうだ。金と置き場所がない。
クロールが夏の季語。同じ季題で、「泳ぐ」「水泳」「平泳ぎ」などとしてもよい。
泳ぎ出て天の高きをたゞ怖る 大谷碧雲居


