甲本ヒロトに「おれバンド辞めるわ」と告げる夢を見て、朝を迎えた。
図らずも見てしまった夢の是非を語るというのもナンセンスに思えるのだが、夢の中のぼくは「ドラマーが気に食わない」と、ヒロトにその理由を伝えていた。前後の経緯がまったく分からないとはいえ、夢の中でもおれは扱いにくい人間だなあ、と感じて、なんだかどっと疲れた。ヒロトは「ならおれも辞めるよ」と言ってやさしく微笑んでいたが。
W杯は日本対チュニジア戦。4対0で勝って、なおかつ、この先の長い戦いを見通す余裕が感じられなかったか。得点をしても、どこか選手らの歓喜がふつうで、そのことが頼もしいが、少々拍子抜けもする。グループ・ステージで死力を尽くすというのは、もはや過去のことになったのかもしれない。ヒデや稲本に夢を見た日韓大会の興奮を懐かしく思い出す。
その裏でスワローズは惜敗。結果だけ見た。カープ相手にホームで1勝2敗。
夕方、西荻窪・さいのね庵で開かれる三遊亭司師匠の落語会に行って、よく笑った。「夢の酒」「たがや」「千両みかん」と、3題。思い出のために書き留めておく。時々は寄席にも行きたいものだ。それくらいの生活の余白がほしい。
落語会の座敷は宴会の座敷へと早変わりし、賑やかな夕食のときを過ごした。口福。
今日は夢に踊らされた。寝て見る夢も、スポーツも、話芸も、宴会も、力が大きい。この世渡りの茨の道を改めて思い知り、ジャングルの虎を飼い慣らすほうがよほど簡単ではないかと思われる。しかし、浮き世に揉まれるからこそ落語に笑えるのであろう。落語は好きだ。そんな一日。夏至だった。


