名の由を猫は知らずに聖五月、9km, 20260531

ひめもす、猫と横になって過ごす。

この猫とは2020年の5月23日に外房の一宮町で出会って、その日に便宜的にメイと名付けた。まさか一緒に暮らすことになるとは、その5月には思わなかった。それから約半年後に、訳あってぼくに捕獲された海辺生まれのビーチ・ボーイは、何年後かには東京に連れて来られ、こうして日がな一日縺れ合って過ごすくらいには懐いた。君の月がまたひとつ過ぎるよ、と猫の言葉で伝えたいが、5月とこの猫を結び付けているのはこちらの勝手である。猫はまさか、「この飼い主と出会ったころの気候だなあ」とは思っていないだろう。思うかしら。

プラトンの『ソクラテスの弁明』を久しぶりに読む。つぎの週末の読書会の題はプラトンの『饗宴』である。よい機会だから本腰を入れてソクラテス文学を学びたいところ。6月のすべてを捧げてもよいくらいだが、興味は移ろいやすく、集中力は乏しく、また生活は忙しない。

野球はラジオ中継をうっすら聞いていた。番組が途中から競馬に切り替わって、やりきれなかった。奥川が投げる日はなぜか打線が打てないのが今年のはっきりとした傾向。今日も2点だけ。それでも勝った奥川は立派だ。2対1、決勝点はモンテル、仙台で3連勝。チームは神宮球場に戻る。

走りに出ると、満月が眩しい。ついさっきまで『竹取物語』を拾い読みしていたのは偶然だった。この街には竹藪もあるし、かぐや姫がおれを選んで光ったりしないかしら、人間は手に余るからできれば猫がいいなあ、名前は「さつき」で「さっちゃん」と呼ぼうか、でもいずれ月に帰ってしまうからそのとき寂しいし、そもそも月に帰るということが現実の世界においてなにを指すのかによっては余計に寂しいし、などと考えながら走ったが、竹は光らず。9キロ。

5月の走行距離は186キロとなった。目標には14キロ届いていないが、月初にハードな山行があった分の不足と思えば上出来。

先月のフル・マラソンと今月の山行とが、いまだに疲労を残している。へろへろだが、ここを踏ん張ろうと思う。

野良の面影はない、マンス・オブ・メイ。

Konome-ameをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む