猫より若干長く眠った。23時過ぎにようやく身体が目覚めてくる。一応は戦略的休息日のつもり。それで走らず。
「長く眠れるのだから君は若い」と、おそらくはだれにとっても聞き慣れた言説が、ぼく自身の耳にも届くし、ぼくもそう思っていたのだが、不眠の悩みを習慣改善によって解決したここのところのぼくには違う見立てがあって、歳を重ねても、長く眠る人は長く眠るが、そういう人たちは人知れず長く眠っているのではないか、と思っているのだ。
ではなぜロングスリーパーが密かに寝ているかというと、やっぱりそこには、恥じらいや、後ろめたさが、あったりするのではないだろうか。
長く眠る理由はぼくの場合いくつかあって、まず、猫と寝るのは楽しい。寝ている猫は全身の表現が豊かであるし、温かくて、感触がよい。
つぎに、よく運動をするから休息が必要。
また、人体に目を向ければ、酒を飲まなくなると、人は長く眠れるようになる。酒が、睡眠にとって可成りの害悪であることは、自分自身の実験によって知っている。よい睡眠がいかに有り難いことかを、ぼくは経験的に学んだ。
と、書きながら思い浮かぶ顔は、「夜にコーヒー飲んだくらいで眠れなくなっちゃうなんて、お子ちゃまねえ」と、ワインの匂いの呼気をぼくにたっぷり浴びせながら言った、年齢不詳の某編集者のしたり顔である。いつまでイケイケのつもりなんですか、世はすっかり不景気ですよ、しっかりしてください、と呆れつつも、ある面では尊敬している。
とにかく、よく寝た。
横浜のデイゲームはテレビをつけたままほとんど寝ていた。初回に6点を奪った40分に渡る執拗な攻撃は見ていた。敵地でそんなことしなさんな、と思っていた。なんせ先発の高梨は、自らの投球の前に2点タイムリー2塁打を放ったのだからやり過ぎだ。寝て起きると、ちょうど高梨が7回を無失点で投げ終え、代打を送られるところ。結局、スコアは初回から変わらず、6対0で勝った。スミ6、と言えばよいのかしら。貯金は今季最多の11となった。

