メーデーは英語で書くと「May Day」だからメイ・デイと書きたくなるが、つまらない意地を押し通したところでなんのことか分からなくなりそうだからメーデーを採る。
ちなみに救難信号のメーデーを調べると、これはフランス語の「私を助けて」で「m’aider」と書くのだが、英語にすると「Mayday」となる。ならばこちらはメイデイと書きたいところ。
ガスタンクが夜の目標メーデー来る 金子兜太
我が家の猫の名はメイと書く。これは5月のMayから名付けたから。
5月といえばテンプテーションズの「My Girl」を思い出すのだが、この曲は5月を比喩に用いているのであって、5月について歌ったわけではない。なにを歌っているかというともちろん最愛の人のこと。
いつ聴いても素晴らしいラブ・ソングだが、ぼくにも切なさがだんだん分かってきた。この曲が発売されたのは1964年である。その当時の黒人が歌った黒人の恋の歌として聴けば、それは当然持たざる者の声なのである。「まるで5月のよう」「蜜蜂も羨む」「鳥よりも甘美な歌を」「どんなリッチ・マンでさえも」などなど、どの節も詩の表現がじつに美しいのだが、この歌い手はおそらく物質的にはなにも持っていないのだ。
先日、五反田でジョニーとこの曲を歌ったのは楽しかった。
名曲故に数多のカバーを聴き比べるのも楽しいけど、やはりぼくはローリング・ストーンズのバージョンを推す。原曲に忠実なアレンジと演奏は画家の習作を思わせる。彼らのテンプスへの愛と尊敬の念が伝わってくる。それにミック・ジャガーは歌が上手い。
最初のバースだけ書き写す。
I’ve got sunshine
On a cloudy day
When it’s cold outside
I’ve got the month of May
I guess you’d say
What can make me feel this way?
My girl, my girl
Talking about my girl
昼、バイクで18キロ。
夜、ジョグで9キロ。満月が眩しい。
明け方、4時ごろの月の入りを狙って丘の上に行く。蛭ケ岳と富士山のあいだに沈む月を見る。


