仕事は日暮れに切り上げて国会前のデモ行った。一日早くデモ行った。日時をすっかり間違えて憲法守るデモ行った。国会前ではおまわりが三人に対しおれひとり。おれはひとりで坂下りた。おまわりおれに興味なし。ランナー用のリュックにはたいしたものは入らない。
あんまり悲しいから音韻で遊んだ。
地下鉄の階段を上りながら、一日早く来たことには気付いていた。がらんとした駅の構内だった。
なんだこのそそっかしさは。
原因は分かっている。開国したら案外忙しくて、頭が追いついていないのだ。ぼくは明治の初めを生きているようなものなのだ。やりたいことは多い。
そうだとしても悲しかった。なんでこんなに阿呆なのか。
溜池のローソンに入って、イートインでどら焼きと豆大福を食った。そうして、走って帰るためのエネルギーを蓄えた。往来を眺めるのが思いのほか楽しくて、コーヒーも飲んでゆっくりした。
イヤホンを取り出して、音楽を聴くことにした。元気を取り戻す必要があった。スクリーミン・ジェイ・ホーキンスを何曲かと、カラヤンが指揮するベルリン・フィルの「ラデツキー行進曲」で手を打った。オーケストラでシンバルやりたいなあ。
走りだすと、脚は快調だが、頭痛が気になって耐えられない。夕方からの天候の急変のせいだ。午後の気圧の変化は凄まじかった。幡ヶ谷で切り上げて京王線に乗った。
地元の駅で降りて、京王ストアの軒先に何日か前から帰って来ているツバメ夫妻を観察して、声を掛ける。どうも話が通じている気がしないでもない。少なくともこちらを認識してくれているような感じがあるのだ。自惚れだな。
クラッカーとヨーグルトで手抜きの夕飯とした。
デモは4月8日水曜日の夜に行われる。残念なことに現場仕事の予定が入っている。





