朝は西荻さいのね庵の読書会に参加した。すっかり2カ月に一度の定例行事になった。
課題図書はチェーホフの『桜の園』。なんと美しい戯曲か。おれは会の間、ため息しかついていなかったという気がする。
読書会のなにがよいって、自分がそのとき読んでいる、または机の脇に積んでいる本とは脈絡がなく読書を楽しめるということである。その偶然性がなにより有り難い。それに何人かで読むと、読みはちゃんと深まる。
この数日の『桜の園』と向き合った時間は格別だった。会では素晴らしい対話が展開されたが、細いことは思い出せない。いまはただ心が動いて、興奮しているだけ。咀嚼はまた後日。総じて、楽しい会、美しい作品。文芸最高。
今日はまさとくんも初参加した。彼は定時にやってきて、定時に帰って行った。忙しそうなのに爽やかに見えるから不思議な人だ。同じく初参加のヤマトさんはフル・マラソンのランナーで、先日の静岡マラソンを走ったばかりという。ほほ、マラソン仲間を見つけた。
そして毎度、会のあとのランチが喜びである。おれがここのところ家で作る料理は、この店の店主の影響を受けているのだが、こうは上手く作れない。そりゃそうか。
読書会のあと、たかちゃんとヤマトさんが顔を出すという井の頭公園の花見の会に付いて行った。吉祥寺は駅周辺も公園もたいへんな賑わいだった。元来、そのような状況は避けて生きてきたから、桜の季節にブルーシートの上に座るなんて初めてだったかもしれない。楽しいんかい、と。ここでは熱狂的なスワローズ・ファンのコーヒー職人と知り合った。
昨秋からずっと楽しんでいる。まさとくんと、たかちゃんと、熊と、よりこさんが媒介となって、物事がどんどん進んでいく。じつは、かたじけなさで気が狂いそうだ。おれは恐縮しきっている。
先日、オールド・フレンドに「君はずいぶん長いこと鎖国してたよな」と言われ、まったくその通りだと気付かされたのだった。文明開化を喜び、歓迎しつつも、少々戸惑っているということだ。
吉祥寺から走って帰宅。悪くないラン。大会までは2週間。



「猫なのだから当たり前だろう」

「健康的でいいだろう。筋肉は老後の資産になる」
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