お盆休みに片足を突っ込みつつある。やるべきクライアント・ワークはほとんど手を離れた。それで猫を抱いて無為に過ごした。本をゆっくり読み、録画して溜め込んでいたテレビ番組を何本か観た。昨日の酷暑のなかの高尾山ランで身体には疲れを残してしまった。今日は走らず、筋トレをほどほどに。たっぷり眠らないことにはどうにもならない疲れである。
ナイターは先発の石川さんが好投し勝った。石川さんに勝ち星が付かなかったのは残念だが、石川さんの今シーズンの最初のヒットには熱狂した。
過日、セ・リーグでのDH制導入が決定された。セ・リーグの投手が打席に立てるのは来年が最後になるそうだ。大学からプロに入って24年間、毎年ヒットを打ってきた45歳の石川さんの打席を、ぼくたちはあと何回見られるか、ということなのである。
ちなみに石川さんは通算で136本のヒットを放っているが、内訳は単打が132、二塁打が4である。三塁打と本塁打(以下、ホームラン)は打ったことがない。最後の長打となった二塁打は2010年のことである。やはりファンの人情としては石川さんのホームランを見てみたいものだが、そのためにはまず、石川さんがホームランを狙えるような試合展開を作らなければならない。それがちょっとした難題である。だいたいにおいてスワローズの野手陣は、石川さんに勝たせようと意気込んで固くなり(そのように見える)、試合の前半に点が入らない。ここはひとつ、石川さんの先発の日は「ノーガードで派手に打ち合おうぜ」と張り切って試合に臨むのはいかがだろうか。無論、第一の目的は試合に勝つことである。副次的な成果として、石川さんに勝ち星が付き、上手くいけば石川さんのホームランも見られる。困るのは、実際に打ち合いになり、さらに悪いことにもし試合に敗れると、とても悲しくてやりきれないということである。そして石川さんの防御率にも傷がつく。派手に打ち合うつもりで試合に臨んだとしても、実際に打たれてしまうのは話が違う。そんなことは当たり前だ。こちらはたっぷり15点ぐらい打ちに打って、石川さんには7回1失点ぐらいにまとめてもらう。そして石川さんには5回は打席が回ってくる。石川さんはここぞとばかりに欲を出し、甘い球を思い切り引っ張る。ライト・スタンドに向けて打球が舞い上がる。
その夜(ナイターなのだ)、大量得点により野手陣は妙な自信を得る、不調だった選手はころっと復調する。球場ではビールがよく売れる。みんな幸せ。それがよい。これは一種の心理的なアプローチである。リスクは承知している。




