同点の9回裏。1、2塁に走者を置いたサヨナラのチャンスでオスナは三振。これでツーアウトとなり村上に打席が回ってきたときは、残酷だな、と思った。これがワンアウトだったら、せめてランナーが1塁だったら……。こんな場面で村上が三振するのを、今年は、いや去年から、嫌というほど見てきた。だが、それは余計な心配だった。完璧な当たりとは言えなかったけど、打球は阪神のクローザーの岩崎の足元をかすめ、センターに抜けた。2塁から増田が返ってサヨナラ勝ち。カード初戦を取った。よかった。村上よ、三冠王には確かにほど遠いけど、君は充分よくやっているよ。小澤の9回表の投球も見事だった。
ナイターを見終わってしばらくすると遠くから雷鳴が聞こえてきた。レーダーで見てみると近づいてくるらしい。それで部屋の明かりを消して、カーテンを開けて、雷が過ぎていくのを新聞を読みながら眺めていた。8月6日の新聞は広島のこと。
走りに出たのは深夜の1時半だった。雷が充分に遠ざかるのを待っていたら遅くなった。街は静かで走りやすいが、風がなかった。雨が残した湿気が苦しかった。10キロを1時間で走るのがやっと。多摩川を渡って、調布の市街地で折り返してきた。
さて、ここ何日かは仕事ばかりしていた。明日と明後日はどうしようか。休もうと思えば休める。休んだほうがいい気もする。神宮球場に行ったっていいのだが、いまや当日券でふらっと入れる球場ではない。ましてや夏休み中だ。図書館にでも行って、村上のためにメンタルトレーナーの勉強でもしてみようか。F1ドライバーなんかだとメンタルトレーナーのサポートを受けているとも聞くのだが、野球選手はどうだろうか。一部のトップ選手が個人的に雇っているか、通っているか、それともチームが雇っているか……。大谷翔平はどうだろう。いずれにしてもぼくよりは適任がわんさといるだろうな。でもなんだってメンタルはとても大事だと思う。

