遠い現場、酒と猫、ゴリラ、志ん朝、20231110

仕事を終えて幕張を発ったのが17時半。雨の降るラッシュ・アワーの東関道をのろのろと西へ走らせる。エンジンは調子がいいし、ギアも滑らかに繋がる。やはり現場は、多少遠いほうがいい。

同道のライターさんを赤坂で降ろした。車中の会話のほとんどは、酒と猫についてだった。だれにとっても猫は愛おしいし、酒の悩みは尽きない。

新宿駅の地下に車を停めてヨドバシカメラをみる。最新の機材を一通りチェックしてから、なにか面白いアイデアでもないかと、一つずつフロアを覗いた。20代のころに比べれば、機材の欲得に悩まされることはずいぶん少なくなった。いまある機材で仕事はカバーできている。唯一、ずっと気になるのはライカだが、買うとなると、カラー機にするかモノクロ機にするかで悩む。両方買う金はない。ひとつ買う金だってないか。

とくに買い物はせずに帰路に就いた。新宿で暇を潰しているうちに渋滞も解消していた。

調布で降りて、ゴリララーメンに寄る。坦々麺が黒くなっていた。このまえ来た時はたしか赤かった。メニューには山椒がぴりっと辛い、と書いてある。辛いものは苦手だが、頼んでみた。この店の辛さには節度がある。ちゃんとわかっているんだ、過度な辛さを求めるのは錯乱である、と。やはりうまかった。これだよこれ。

僕は店員さんに伝えたかった。「マラソンを走っているときも、この店のことを考えていました」と。

自宅に帰って9時前。今夜も志ん朝に癒される。題は「宿屋の富」。こうも笑いを求めるというのは、肉体的な疲れがそれなりにあるのだと思う。

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