掲載句
──2024年
『鷹』
夕霞古きギターにオイルぬる
惜春や売り子は高き声使ひ
配達のひと引きかへす椿かな
日帰りの出張遠き椿かな
のどけさや破船だぶだぶ波を浴ぶ
雪とけて踏み跡黒し古志の谷
春立つや酒をたづさへ改札に
血脈透く我が腕細き寝酒かな
湯気立てて言語学者の独り言
出し抜けに花火があがり年を越す
赤鬼のやうな集団寒稽古
くすり屋の白き灯りにくしやみの子
ぽちぶくろ選む人の背冬ぬくし
──2019年
永き日や坂上りゆく国言葉
2019年8月7日尾道新聞 鷹羽狩行選
──2018年
忌野忌濡れるつぼみはいつ咲くか
2018年6月1日愛媛新聞「青嵐俳壇」神野紗希選