熊を誘い出す。熊が逃げないように、念には念を入れて「タバコ吸いたいなあ」と伝えたところ、熊は「いいね!」と言ってちゃんと出てきた。
山と川を眺めながら、熱心にぷかぷかやった。
拝島のネパール食堂に移り、食前にタバコを吹かしていると、「あんまり気持ちよさそうに吸っているから、タバコじゃないかと思いましたよ」と、居合わせたネパール人の男が日本語で言い、笑う。ほほ。ネパール・ジョークが面白い。
ダルバートを腹一杯に食って、そのあとでシーシャもやった。もちろんチャイも一緒に。たまの喫煙はよいものだ。
それに、合掌し「ナマステ」と言うと、どうも心地がよい。
最後にはタバコにくらくら酔ったが、よい時間になった。
熊、と書くと落語のようで楽しい。なぜ熊と呼ぶかというと、この男がきっちり冬眠をするからである。冬眠は大事だと思う。



