大橋がありて明石の海寒し、0km, 20260128

7時前の山陽電車に乗って西へ向かう。高速神戸の地下のホームで乗り換えの電車を待っていると思いがけず阪急電車が入線してくる。朝から眼福だ。

昨日、電車に乗って明石海峡大橋を見に行くつもりだ、とよりこさんたちに話したら、それなら山陽電車で滝の茶屋に行くといい、と即答された。滝の茶屋がどんなところか調べてはならない、とも言うから、言われた通りにした。

元町から30分ほどで着く。海岸線の高台にあるホームからは海が見渡せる。なるほどこれはいい駅だ。あの人たち、これをぼくに見せたかったのね、と思うと愉快だ。昇ったばかりの朝日をたっぷり浴びる。明石海峡大橋も線路の奥に見えている。橋の最寄りの駅はここからさらに3つか4つ先だが、この駅から歩いていくことにして改札を抜ける。

乗り物好きのぼくの原点である阪急電車。美しい。
前方に明石海峡大橋と淡路島。
朝日を浴びる。
山陽電車・滝の茶屋駅のホーム全景。
ひとつ隣の駅。入り口がかわいい。

いよいよ明石海峡大橋の全容が見渡せるところまで近づく。車窓から見たことも、橋を通過したこともあったけど、地上から観察するのは今回が初めて。

1998年の竣工。橋長は3,911メートル。中央支間1,991メートルは、2022年にトルコのチャナッカレ1915橋(中央支間2,023メートル)が完成するまでは世界一の長さの吊り橋だった。レイボーブリッジの橋長が約800メートル、ベイブリッジが約860メートルだから、スケールがまったく別もの。圧倒される。

明石海峡大橋
橋の上の展望デッキに上る。揺れるし風が吹きつけるから怖い。
デッキの回廊にくだらない仕掛けが施されていたから引き返した。まったく面白くない。ちょっと排他的だと思うね。

たっぷり2時間以上も橋の周辺で過ごして、ふたたび山陽電車に乗り、東に戻る。

11時前に塩谷で降りて、ここからは六甲山の縦走を始める。旧グッゲンハイム邸の脇のあたりが登山道の入り口になっており、縦走路は50キロほど先、宝塚のあたりまでつづく。

旧グッゲンハイム邸。一般公開はされていないようだ。
神戸市街地側を見渡す。このまま山の中を三宮の裏手あたりまで行くつもり。
だったのだが、少々寝不足のため妙法寺駅で撤退。

今回のところは妙法寺駅で縦走を切り上げる。明石海峡大橋でのんびりしすぎたし、寝不足だからほどほどに。この先の区間はまたの機会にとっておこう。

三宮駅まで行く。縁結びの生田神社に、この旅の縁の感謝の気持ちでもって詣でる。

自分が5尺7寸だということを知る。これから古い小説などを読むときに便利だろう。
ワン
にゃん

北野の異人館街をぶらぶら散策する。観光案内所の則長さんというおじさんから街の成り立ちについてのレクチャーを受ける。たいへん勉強になる。受け売りの知識をいますぐだれかにレクチャーしたい気分。

モスクの近くのムスリムの食材店に入り軽食を仕入れる。路地を歩くと多様な人種が共生していることがよくわかる。

神戸港の周遊船に乗って海から神戸を見る。メンテナンス中の海上自衛隊の潜水艦が目の前にぷかぷか浮かんでいたりして飽きない。

陸に戻り、昨夜の散歩で見つけておいた古書店のうちのひとつに立ち寄る。

その並びのベトナム料理店で夕食にする。宿に帰る。

淡路島と明石海峡大橋
この店の品揃えはちょっとすごい。
窓辺のカウンター席からの眺め。今後この席を定位置としよう。
蒸し春巻き。絶品。
牛肉のフォー。絶品。

朝から25キロ歩いて、山と海から神戸を観察できた。

いつか近いうちにこの街に住むことに決める。最後の古書店とベトナム料理店が決め手となった。