今日後輩と話したことについて簡単に書き留めておこう。内容は自明のことではあるのだが、この日々の感覚は、あとになって貴重なものになるはずだ。無論、個人的にだが。
ぼくの身近では、いよいよ景気が悪くなってきた。
この物価高は、どこからどう見ても家計を直撃しているが、とうぜん事業にとっても辛いのである。ぼくたちのような、いわゆる「カメラマン」とか「ライター」という職業の者は、世の中に金が余っていてようやく商売が成り立つ。ぼくたちの作るモノのほとんどが、生活の必需品ではないからだ。ぼくは、ぼくたちの売り上げの原資が、一時的か恒久的かはさておき、この社会から枯渇しつつある、と仮説を立てる。物価高による実質賃金の減少、節約志向の高まり、社会不安、などがキー・ワードだろう。
なにしろ身近で事実上の廃業状態が散見される。その明らかな異変に目を背けることは、ただの現実逃避でしかない。ぼくが一応は現状維持でこの一年をやり過ごしたのは、少しの経営努力と多くの運のおかげ、というところだろう。成長の手応えは、データの上でも、感覚の上でも皆無だったし、手元のキャッシュは減少傾向である。(それでも多少の事業投資をしたのだが、どうなることやら)
さて、それで同業者のだれしもが廃業に追いやられるかというと、そんなわけはなくて、こういうときには強い者に富が集まる。たとえば、「娯楽」という大きな枠組みで考えると、「ネットフリックス」や「ディズニーランド」がこのまま規模を拡大し、強い立場をさらに強くしたとしても不思議ではない。その一方で、特長のないプレイヤーは淘汰され、一部のオタクはニッチの中で生き残ってゆく。要は弱肉強食なのであって、そんな原理はずっと昔からこの経済の仕組みの上ではあったのだが、昨今の物価高がその傾向に拍車をかけた、とぼくは見ているのだ。ぼくたちの業界でもそうで、それが上述した事実上の廃業状態の散見なのである。多くを稼ぐ一部のスター・プレイヤーと小規模なニッチ・プレイヤーという構図が色濃くなってきた。
で、どうしようかね。考えといたほうが、いいよね。おれは無理かも知らん。という話を後輩としたのだった。
と、言いつつ、案外にぼくは、お先真っ暗という感じはない。というのも、ぼくが心底好む文筆と撮影という行為は、他人から依頼されなかったとしても、その行為の意義や喜びが損なわれるものではないのだ。これはとても幸せなことである。
それに、ぼくはこの1年ぐらいのあいだ、陸上競技を通して、アマチュア精神の尊さについて考えてきたのだ。その結果が、これまでずっと出来ていなかった純粋な作品制作に繋がっているのだし、この世の中の景気とは裏腹に、ぼくの視界からは霧が晴れつつある。自分でも呑気というか、まあ、ラッキーというか。
もう一度書いておこう。なんだって、書くことと撮ることが好きだ。
しかし、である。仲間とやっている仕事もあるのだから、全力で、楽しく、この逆風に抗う所存であることも、しっかりと表明しておく。ぼくがこの商売を辞めたら困る人が、ほんの少しだが、いるのだ。
まあ、国会開きなさいよ、まったく腹が立つ、という話もあるのだが。これについては呆れて物も言えない。だめだ、ほんとうに腹が立ってきた。

ローリング・ストーンズ「一曲紹介」。ブログを長く書いてしまったから、手短にしよう。つまり説明不要の曲を選べばよいのだ。どうしようか。「She’s a Rainbow」でいいかな。
1967年の作品だから、「サイケデリック元年」(1966年を元年とするのもありだが)を彩る名曲のひとつと言っていいだろう。同年の他の作品は、ビートルズなら「Strawberry Fields Forever」、ジミ・ヘンドリックスなら「Purple Haze」だし、ドアーズがアルバム『The Doors』(邦題は『ハートに火をつけて』)でデビューした年でもある。
さて、楽曲について個人的なことを言えば、ぼくはストーンズのアコースティック・ギターの曲が好物である。
印象的なピアノの旋律はニッキー・ホプキンスによる演奏だ。すごい。さすが。名演。ニッキーを知らない人のために付言すると、とにかく凄腕の鍵盤奏者で、この時代のロックの名曲にこの人あり、という感じの人だ。たとえばジョン・レノンの「Jealous Guy」(1971年)もこの人の演奏である。
Rolling Stones Session(仮)
@タイムアウト目黒
Sun, Oct 26, 2025
Open: 6:30 PM Start: 7:00 PM
Charge: TBD
Members: “Komi” コミヤコウキ (Host & Guitar), “Hide-chan” ヒデちゃん (Bass) “YOKO” ヨーコ (Master & Drums), “Fuyu” 山崎冬絋 (Flier Photo)
楽器完備|セッション初心者・見学のみ歓迎|予約不要
※近日詳細公開予定