武蔵五日市から御岳山へ、20250729

9時半、武蔵五日市の駅前から走り始める。

五日市市街の標高は約190メートル。そこから金比羅山(468メートル)・日の出山(902メートル)・御岳山(929メートル)とピークを越え、高度を上げていく。御岳山までは距離にすると約12キロの道程。やはりこの時期にたっぷりトレーニングをするなら山の中に限る。木陰の中は涼しい。爽快。

御岳山から、岩石園と呼ばれる沢沿いの道に下りる。七代の滝という滝に着くと、その滝本で足組みし瞑想をしている若い女がいる。あら、ウンディーネかしら、と思う。幻想的な光景だった。すこし離れたところの冷たい岩の上に寝そべって、濡らしたタオルで目元を覆い、こちらも瞑想に取り組む。あちらのウンディーネに比べるとかなり態度は悪いが、頭は見事に空っぽになった。自宅で瞑想しようとしてもなかなか上手くいかないものだが、場所がよければ瞑想はこうも簡単か。マイナスイオンの効能もあるだろう。20分ほど休んで、沢沿いを大岳山の方へ上る。

大岳山(1266メートル)の山頂直下100メートルほどのところまで来て、すでに14時を過ぎた。ピークを越えてさらに奥へ行けば奥多摩駅に出るが、道程は長い。遅い時間に山の奥をうろつくとツキノワグマに迷惑をかける。クマに機嫌を損ねられるとぼくはとても困る。今日のところは引き返して御岳山のケーブル・カーの駅を目指すことにする。

ふたたび沢沿いの道を選ぶ。武蔵御嶽神社の参道の食堂に入り、アイスコーヒーを飲む。運動後のアイスコーヒーは格別だった。かき氷も食べたかったが、現金が足りなかった。千円しか持たずに山に入ったのは失敗だった。

16時過ぎのケーブル・カーに乗り一気に高度を下げ、そこから青梅線の御嶽駅まで2キロほど走る。アスファルトの道の走りやすさに驚く。坂を転げ落ちるようにぶっ飛ばした。駅に着いたのが16時半。青梅行きの電車に乗ったのが17時13分。ずいぶんゆっくり山を楽しんだ。締めて約28キロのトレイル・ランニングであった。

青梅から乗った東京行きを拝島で降り、八高線に乗り換え、八王子に出る。そこから横浜線の東神奈川行きに乗り、橋本から京王相模原線で稲城に帰ってきた。御嶽から2時間以上かかったが、鉄路を存分に満喫した。いくつになっても乗り鉄趣味はやめられそうにない。

ムネ、ナイスホームラン。7連勝。

七代の滝
綾広の滝
なにかに夢中でぜんぜん構ってくれない御岳山の猫