朝起きて、とても低調な1日になると分かる。酒を飲まず、真剣にトレーニングをしているからこそ得られる感覚だ。ぼくがベテランの野球選手だったら、今日は休養日にして、若手に出場機会を譲ることになるのだろう。じつに30代後半らしいたしかな実感である。すこし疲れが溜まっていたとしても無理はない。新しいカメラが届いてからずっと動き回っていた。
話は逸れるが、昨シーズンの終わりに青木宣親の引退を見届けてから、神宮球場に一度も行っていない。ぼくと野球の蜜月時代がほんとうに終わってしまったという気がするこの頃である。プロ野球中継も観たり観なかったりだ。まだメジャー・リーグ中継のほうが観ているかもしれない。だが神宮球場にはそのうち行くだろう。野球を観るというよりか、写真を撮らなければいけない。いつかは知らないが、神宮球場は近々取り壊されてしまうらしい。つらいことだ。
昼間を寝て過ごしていくらか回復する。夕方、コンディショニングのために森の中の公園まで自転車で出かける。路面から伝わる振動が後頭部の頭痛にガンガン響く。自転車は失敗だったか。だが自転車の操縦がなによりの楽しみだ。まあ、操縦はなんだって楽しい。
広場のベンチに腰をかけ、ボトルに入れた茶を飲みながら、双眼鏡で鳥を観察し、サリンジャーの文庫本をめくった。さしずめピクニックであった。日が暮れるまで過ごして、図書館に寄ってから帰った。
夜はF1。オーストリアGPの決勝レース。カルロス・サインツも角田裕毅もレースにならなかった。マクラーレンの2台だけが別次元の速さ。チームメイト同士の争いは見応えがあった。


