決勝レースはポール・ポジションからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがマクラーレンの2台を抑え切って優勝した。予選順位からひとつ繰り上がって14番手からスタートした角田裕毅はリアム・ローソンとピエール・ガスリーを抜いて12位でのゴールだった。とくに上位陣ではほとんど順位変動のない静かなレースになった。これはレース前まで降っていた雨が主な要因だろう。前のクルマを抜かすにも、ところどころ濡れている路面ではリスクを取れない。
先頭の3台は一定の間隔を保ったまま集団を離していった。3台だけが別次元で争い、結局、4位のルクレールを約16秒後ろに置いてゴールした。12位の角田までは約58秒の差だった。操縦が難しいと言われるレッドブルのマシンに急遽金曜日から乗ったのだから、角田のこの結果は決して悲観するようなものではない。そのことはもちろんわかっているのだが、それでもやはり、とても悔しい。同じマシンに乗るチームメイトが表彰台の真ん中に立つというのはそういうことだ。
ウィニング・ランを見届けてすぐ、15時半ごろサーキットを離れた。明日からの仕事のために、セレモニーの類や余韻はすべて諦めたのだった。サーキット近くの駐車場を16時に発ち、1時間ほどで鈴鹿周辺の渋滞から脱出し、例のETCのシステム障害で多少の混乱のあった東名高速を名古屋から東京まで完走した。復路だけ同道した友人を家に送り届けたのが22時過ぎだった。渋滞はサーキット付近だけだったし、悪くないタイムだろう。
見慣れた街並みの日常の光景が、祭りのあとの寂しさを感じさせる。旅は終わった、という感じだ。ああ、本当に悔しい。
そういえば、カルロス・サインツは後ろの方で何度かオーバーテイクを成功させ派手に走っていたみたいだ。あとで映像をしっかり確認しよう。今回の鈴鹿はつい角田ばかりを応援してしまった。
23時すぎ、猫と3日ぶりに再会した。猫はいい。

