
甲州街道のケヤキ並木が芽吹いて美しい。春霖も相俟ってとても静かで穏やかな気持ちになる。などと言っても生活は汲々としている。思い出されるのはあの歌だ。
はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢつと手を見る
石川啄木



自宅の駐車場に着いてクルマを降りると濡れた苔がやはり美しい。植物を観てなんとか正気を保っているということなのだろう。あと猫を抱きしめることもしかり、か。



部屋の向かいの桜が風に揺さぶられて、まさに有機的に舞っていた。統一はもちろん幹にある。その光景が残照に照らされ背景から白く浮かび上がり美事であった。