角田のギャンブルに夢を見る、20250316

メルボルンの日曜日は予報通りの雨となった。57周の波乱のレースを見終わって、へとへとになった。

レースが始まると雨は弱まり、路面は少しずつ乾いていった。角田を含めた上位勢は雨用タイヤを大事に使い、目立った順位変動もなく堅調にレースを進めた。レースが動いたのは34周目だ。アロンソのクラッシュによるセーフティ・カー先導中に全車がドライ・タイヤに履き替えたのだった。42周目にレースは再開され、集団のラップ・タイムは一気に上がったが、ほんの数分後にふたたび強い雨が降り始め、あちこちでコース・オフするマシンが続出した。地元のピアストリもスピンし、最後方まで落ちてしまった。ここでのタイヤ交換の判断が各陣営で別れた。

真っ先にピットに飛び込んだのがノリス(マクラーレン)、ラッセル(メルセデス)、アルボン(ウィリアムズ)、アントネッリ(メルセデス)、などの9台で44周目のピット・インだった。46周目につづいたのがフェルスタッペン(レッドブル)、ガスリー(アルピーヌ)、オコン(ハース)の3台。ステイ・アウトし、賭けに出たのがルクレール、ハミルトンのフェラーリ2台と角田(レーシング・ブルズ)だった。しかし、ドライ・タイヤではまともに走れず、3台は47周目にピット・インし、下位に沈んだ。ギャンブルは失敗した。結果的には44周目に入った大多数のドライバーが正しかった。終始レースをリードしたノリスは盤石の優勝だった。角田は12位で入賞にも届かなかった。

雨のレースでは、まずコースに留まること、そして正しいときに正しいタイヤを履くことが鉄則だ。フェラーリも角田も最後までコースには留まったが、間違ったタイヤを履いて2周余計に走ってしまったのだ。

角田の賭けがもし成功していたら、角田が表彰台の真ん中でフェラーリの2人を脇に従える光景が見られたかもしれない。フェルスタッペンと並ぶ可能性ももちろんあった。どちらにしても角田ファンにはたまらないドラマである。角田はレース中、ドライ・タイヤ・コンディションでルクレールをオーバーテイクしていたのだから、それは充分にあり得ることだった。もちろんそれは仮定の話であって言い出したらキリがない。角田が予選から最高の走りをしていただけに、ぼくたちの失望が大きいのだ。だがとても楽しませてもらった。それにまだシーズンの開幕戦なのだ。つぎに切り替えよう。


夕飯のメインは豚肉と葉ニンニクを炒め、マヨネーズとぽん酢で絡めた。サラダはトマトとパクチーを細かく刻んでシーザー・ドレッシングで和えた。それからホウレン草の味噌汁、昨夜の残りの煮卵、米。