クラプトン、池澤夏樹、旦敬介、記録のために写真を撮ること、20250308

体力を回復す。よく寝て、家を出なかった。ここのところ週に一度、そんな日が必要だ。猫と戯れていればよいのだから気楽なものだし、静かだ。そんなときに、いい歳をして一人でいることに後ろめたさを感じるのはいつものことだ。社会に生きながら、社会性が欠けている、と。

デイ・ゲームのオープン戦はカープ主催ゲームゆえに中継を観る手段がなかった。毎年この時期になると、今年こそはDAZNで広島の試合を観られないかしらと、一応は期待して、やっぱり毎年落胆する。ほんとあんまりなんだ、これが。

野球は諦めて、エリック・クラプトンの2005年のアルバム『Back Home』を2回聴いた。熟練のバンドの演奏に心が温まる。この作品を聴きながら雪解けの長野あたりをドライブしたいものだ。もしクルマを選べるなら、プジョーのガラス・ルーフのステーション・ワゴンかな。オートマでもいい。

池澤夏樹の『キップをなくして』をこの二日で読み終えた。この小説はもうなんど読んだかわからないが、池澤さんがこの本になにを書いたのか、なんど読んでも掴みきれそうにない。ぼくの所有している文庫の巻末の解説は翻訳家の旦敬介(だん・けいすけ)が書いている。氏の考察はそれは明晰で、やっぱり文学者はすごいなあ、と阿呆まるだしで感心するのもやはり毎度のことだ。

そうだ、この旦敬介の著作も読んでみよう。いま調べると明治大学で教鞭を執っているそうだ。大学の教員紹介ページによると、研究分野はラテンアメリカ文学・アフロアメリカ文化研究で、受験生・学生へのメッセージには <旅こそが人を鍛える。遠い国、広い世界へ旅に出よう。> とある。「ほんまやね」と、思わず独り言がはっきりとこぼれた。本当にそうなのである。もちろん、本を読むことも、大学などで学ぶことも、旅なのである。だけどやはり、肌や鼻や耳で遠くの異国の空気に実際的に触れることは、ほかの方法には変え難い特別の経験だろう。もう5年以上も海を越えていない。パスポートもとっくに期限が切れたままだ。結局のところ、自分がなにがしたいのかわからなくて、スタックしている。そういうことだ。

夕方からカレーを作った。美味かった。なぜならルーがエバラだからだ。そんな土曜日。

DOVOの髭用ハサミ

大切なものはちゃんと写真に撮っておこう、という基本的な編集方針があって、それはいかにも当たり前のことなのだが、写真という手段はそれ(すなわち記録)に向いている。それでこうして今日、DOVOのハサミをもういちど写真に撮った。昨日だか一昨日に撮ったインスタントな写真も、それはそれでいいのだけど。

それゆえ、猫も毎日のように撮る。オットマンを飼い主とシェアする猫。おれは写真を撮りたい。