昨日読んでいた本のうち井伏鱒二の『山椒魚』を棚に戻して、代わりに水木しげるの自伝『ほんまにオレはアホやろか』を手に取った。これは初読である。漱石、春樹、しげると今日も3冊を並行して読み進め、『ほんまにオレは─』は夜までに読み終えた。
水木しげるの40歳までの人生の壮絶な遠回り、とくに戦争体験や困窮は、ぼくだったら生き抜けていなかっただろう。実際に水木しげるの周辺ではばたばたと人が死んだはずだ。それは戦地の南の島でのことであり、戦後の貧しい暮らしのなかでのことだ。生きることについて考えさせられる名著である。
水木しげるの作品はこれまでに『劇画 ヒットラー』と『総員玉砕せよ!』のふたつ、すなわち戦記モノの漫画を読んだことがあるだけだった。今回、散文による自伝を読んで水木しげるの人物に完全に填まった。水木しげるといえば妖怪モノの漫画だろうからそちらもぜひ読んでみたい。
出身地の鳥取県境港市にある「水木しげる記念館」にはそのうちに旅行したい。それに我が家から多摩川を渡った調布市は水木しげるが漫画家として50年以上暮らした土地である。こんど近所を「水木散歩」してみよう。
脚の調子が悪い。走らなくとも今日は走らないほうがいいことがわかる。一週間程度の休養では足りなかったか。まいった。
夕飯は作り置きのカレーを食べた。


「日向ぼこ」は冬の季語だ。「日向ぼつこ」「日向ぼこり」としてもよい。
日向ぼこ汽笛が鳴れば顔もあげ 汀女
追記
Hくんからヨーロッパでの留学と旅行を終え帰国したと連絡があった。ぼくも猫も彼の土産話を聴くのが楽しみである。