仕事に明け暮れて、走らなかった。ストレッチだけは入念に行った。18日の時点で 今月の走行距離は140キロである。月間300キロの目標からは40キロの遅れだが、まだ諦めてはいない。
昼過ぎに撮影から帰ってきて、そのままの勢いで、自宅でテスト・シュートを始めた。テスト・シュート、とわれわれは言うが、ようは予習、復習、練習、研究、実習などの目的をもって写真を撮ってみる、ということだ。英語でいうとひと言、”practice”だ。余談だがぼくはこの単語が好きだ。
今回は異なるメーカーの照明機材を組み合わせたライティングの研究に取り組んだ。それにより時間と場所が限られた状況でも、質の高い商品写真を撮る技を習得しておきたかった。なかなかいい結果を得て、仕事用のカメラを仕舞い、PCを閉じた。
そこで思いついた。「猫をちゃんとした照明で撮ってやろ」と。今度は私用のカメラに持ち替えて、猫用に照明を微調整して、猫を運んできて背景紙の上に置いたら、猫は一目散に走り去り物陰に隠れてしまった。そりゃそうだ。それで猫が慣れるまで撮影セットを放置することにした。このときたしか15時ごろ、長期戦を覚悟したのだった。
猫を待つあいだ、せっかくだからと物撮りを楽しんだ。ランニング・シューズをニコンで撮り、ニコンでオリンパスを撮り、オリンパスでニコンを撮った。私用のカメラはPCを介さずjpeg撮って出しで使っているからライティングのごまかしがきかない。これがとてもいい練習になった。



写真を上手くなりたいけど、なにを撮ったらいいのかわからない、という人もいるかと思うが、おすすめはこのように身の回りの愛用品を撮ることである。たとえば靴やデニムなど、味わいが変わっていくものはとくにおすすめだ。上手く写そうと頑張るから練習になるし、10年後に写真を見返したときに、いい写真体験になる。閑話休題。さて、猫だ。
ぼくも猫も夜の食事も終え、猫にはおやつも与え、そろそろ撮らせてくれますか、と猫をふたたび背景紙の上に置いた。すると、すぐには逃げなかった。チャンスだ、とシャッターを切ったら、露出アンダーだった。さっき黒いカメラを撮るのに露出設定を変えたのを忘れていた。










早朝から夜まで写真三昧の一日であった。