初夢は吉兆とする、20250101

初夢に蛇が出てきた。巳年である。こうして書くと、嘘みたいな出来過ぎな話だ。

高速道路の下を通り抜けるトンネルに、うじゃうじゃ蛇がいた。ぼくは「ここは蛇が多いんだな」などと呟いて、ただ通り過ぎた。不思議と怖くはなかった。落としたはずのものを探して下を向いて歩いていたのである。ずいぶんと暗示的な夢である。「落とし物が多い一年ですよ」と蛇が言う。それは困る。「きっと探し物は見つかりますよ」ということにしよう。吉兆である。そうであってほしい。

遅く起きて、元旦の残された時間はほとんどなかった。一年の初めに、まずはCHABOの『My R&R』を聴いた。これ名盤。

酒断ちの最中に迎える最初の正月である。正月用の酒を用意していないというのは、ぼくの経験ではあまりないはずだ。年末に一本仕入れて大事にしまっておいて、元旦ないしはその夕方にぽんっと開けるというのは、なかなか愉快なことである。それができないのはすこし寂しいが、酒の飲み方に嗜みがなかったのだから仕方がない。酒断ちのほうがよっぽどいい。

夜、走り初めはリカバリー・ジョグを小一時間。辛抱強くペースを守った。正月らしく人通りのほとんどない三沢川沿いを周回したのだが、隣接する消防署の若い隊員が二人、同じコースを走っていた。彼らはジョグと短距離ダッシュのメニューをこなしていた。短距離ダッシュはものすごいスピードだった。上半身の強さが、マラソンしかやらないぼくとは違う。この人たちはロープ登りとかもできるのだろうから当然か。元日から有事に備える消防隊員に尊敬の念を感じながら走ったのだった。いい走り初めだ。

餅もなければ、ましてやカニや伊勢海老などもない我が家だが、静かな正月の食事が、最近はいい。夕飯は大根の浅漬けと肉そぼろと大和芋の和え物と能登の玉子焼きとえのきの味噌汁をいただいた。

シュトーレンを一回に二切れ食べている。素食だなんだと言い散らしておいて甘いものは別腹だ。つまりこれは性向の話だ。そりゃそうだ。