猫に片想い、20241228

深夜、飼い主が新月を理由に怠く過ごしているというのに、猫は絶好調である。ぼくがベッドで毛布にくるまっている上に突然飛び込んできて、そのまま斜めに横切って反対側へ降り、急転回してベッドの下を通り、ずどどどど、と足音が遠ざかり、そこで「うひゃ」と一言鳴く。ずどどどど、と足音が近づき、またベッドの上に飛んでくる。その繰り返し。もちろんかわいいが、いやな遊び見つけやがったな、とも思う。だんだんこちらも愉快になってきて、上体を起こして猫じゃらしを振ってやったら急に静かになった。

猫とはぜひ一度、真剣に話し合いたいものだ。そう思う猫オーナーは多いだろう。

猫はしばらくしてまたベッドにやってきて、今度はどすんと横倒しになって、眠り始めた。おほほ、邪魔だ邪魔だ、と言いつつ、もちろん嬉しい。猫は人間が猫のことを好きと知っていて威張っているのだからたまらない。ユーミンの「すこしだけ片想い」を聴きたい。


昼間は仕事仲間のDを歓待した。サンドイッチも美味かった。彼の口にも合ったらよかったのだが、彼の本心はわからん。そんなことは当たり前だ。家庭の料理というのは、畢竟、自己評価しかないのだ。ひとの料理を食べて、わざわざ不味い、と言う人もそういない。だからこそ、冷静な、批判的な自己評価が大事なのだ。もちろん、自己評価は難しい。間違えると、それは自惚れということになる。言うまでもなく、これは家庭の料理だけの話ではない。

君がぼくに興味があるのなら、読むだけ読んでくれ。わかってもらおうとは思っていないから。興味がないのなら、読まないでくれ。

ぼくは頭の出来は悪いが、その頭で汗をかくことが好きなのだ。それは趣味とか性質の話だ。ただそれだけだ。ぼくは自惚れたくないから、頭で汗をかいて、歳をとりたいのだ。いつまでも青二才でいることにも、知ったかぶりをすることにも耐えられないじゃないか。ぼくは君の話が面白くない。君の音楽はぼくにはまったく響かない。ぼくも君に話すことがない。送る音楽もない。ぼくは君にとってそう付き合いやすい人間ではないはずだ。反論は受けて立つ。

空の変化に見飽きない一日だった。