猫が初登頂に成功し「にゃあ」と鳴いた、20241215

この日曜日からいくつか案件がつづいて、それがすべて終わればもう仕事納めだ。あっという間の一年だった。法人化してもうすぐ2年になるが、ようやく、創業後の慌ただしさも一段落したと感じるこの頃である。目の前のことに集中できている感覚が心地よい。この暮れはとことん穴熊に徹して、勉学に励む所存である。なにしろ阿呆がすぎる。

今年最後の満月がビルの向こうに昇って美しかった。渋谷の雑踏で見た。

夜、食卓で本を読んでいると、そばに置いてある脚立を猫が攀じ登って来た。登り方はまさに登山の三点確保技術だった。高さにして60cmほどである。ふつうの猫だったら床からひといきに天板まで飛び乗るのであろうが、彼はそんなことはしない。脚立のステップを一つずつ、板3枚分、脚をぴくぴく、鼻でふうふう、まん丸の目は決死を物語っていた。ぼくは読書を中断し、なんとか失笑を堪えながら見守った。これが彼にとっての初登頂であった。食卓に自ら登ってきたことはこれまでになかった。登ると案外なんでもないような顔をしている。なぜ登ってきたかというと、あんまり寂しくて、構ってほしかったのだろう。かわいい。

頂上の景色を覚えた猫は、その後、何度か登り降りを繰り返して、駆け足で登れるようになった。飛び乗りはしないんだね。悠長なんだろうね。

このように、飼い主の顔の横で「にゃあ」と言いたかっただけなのだ。登山っていいよね。