「よいお年を」とあいさつして仕事を終えた。「今年もお世話になりました」とも言い交わした。どちらも本心からそう思っているから、これはなかなか気持ちのいいやりとりだ。暮れだ。某氏は「このあと付き合いの忘年会なんすよ、焼肉なんすって、行きたくねえっすよ」などと抜かす。黙って元気に行ってきなさいよ、まったく。そんなに嫌じゃないでしょう。誘われるだけましだっつの。
18時半に西新宿を出て、19時ちょうどに早稲田の教室に着いた。いやはや、歌舞伎町やら大久保のあたりの交通は混乱の極であった。タクシーは狂っているし、路線バスも多いし、そしてなにより職質中のパトカーがあちこちで車線を塞いでいた。そりゃあ混む。もう笑うしかない。授業に間に合ったのは奇跡だ。
今夜はマックス・ウェーバーの政治家論について。最後の10分ほどは質疑応答となった。ひとりが口火を切って、それがあまりにも具体的なこの国の政治課題についての、とても個人的(主観的)な問題意識の開陳であった。なにを言っているのかはほとんどわからなかったが、長広舌をふるうからつらかった。おいおい、ウェーバーどこいった、と呆れた。そして、この発言者が自民党支持者だったというのが大きな理由だろうが、場はたちまちのうちに紛糾した。自民党を擁護したい人と、そんなことは話にもならないという人と、思惑は感情的にもつれ、荒れに荒れた。ここはおれが一発かまして、ウェーバーを思い出させてやろうかと密かに血が騒いでいたのだが、残り時間が3分もなくなっていたし、発言の構想もいまいちまとまらなかったから、大人しく授業の終わりを待った。無力だ。
4号線を家に帰るのが心地よかった。A hard day’s night というやつだ。犬(dog)のように働いて、丸太(log)のように眠るだけ。そんな月曜日。
