三脚とまつ毛、20241116

開店したばかりのヨドバシカメラに寄って、三脚を選んだ。カメラマンはたいてい、特大、大、中、小、極小、卓上とサイズごとに三脚を持っているものだが、ぼくはこのうちの大、中、小、卓上、のラインナップで対応している。その「小」が今週に入って脚の動きが悪い。関節がつかえて、うまくたためない。「小」が小さくならないのは致命的欠陥だ。それに今日の撮影で必要だった。

いっそのこと、俗にトラベラー三脚と呼ばれる「極小」を導入することにした。ジッツォで選ぶと10万の出費も覚悟していたのだが、マンフロットで安くていいものが見つかった。2万もしなかったが、カーボン製で軽いし、もちろん小さい。財布は助かった。

この買い物をしながら、なぜかアミーガと想像上の問答をした。「三脚なんてなんでもいいじゃない」「そんなことないよ」等々。ぼくはこのアミーガによく言うのだ。「まつ毛なんか寝てたっていいじゃない」。アミーガは呆れて「ああ、ぜんぜんわかってない」。そんなことを思い出して、店頭で三脚を吟味しながら、想像上のアミーガに口を挟まれてしまったのだ。三脚がなんでもいいわけない。三脚というのはけっこう便利だし、質のいい三脚は触れているとぼくを幸せな気分にしてくれる。アミーガだってそんなことは知っていて、いつものお返しとばかりに茶化してくる。もちろん想像のうえで。まあ、まつ毛だってアガっていたほうがいいに決まっている。そういうことですね。

買ったばかりの三脚は仕事で活躍した。午前中から始めて、19時過ぎまでのハードなロケ。そのあいだずっと、バックパックにはレンズや三脚を背負っていた。だがあまり疲れたという感じもない。マラソンを始めてから、多くのことは「マラソンに比べて楽か、つらいか」という単純な思考原理によって判断されている。体力も実際に増している。

この日の渋谷駅。いよいよ駅前から昭和の建物が消える。
“中井精也”風にE259系を激写。
飼い主が帰ってきてもまったく出迎えにこない。1時間経ってようやく出てきた。
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