加藤和彦の音楽を聴いて一日を過ごす、20241115

現場を3つはしごして、仕事を終えたのが20時だった。移動中と休憩中にはサディスティック・ミカ・バンドを聴いていた。木村カエラをボーカルに迎えて2006年に発表されたアルバム『NARKISSOS』だけを何度も繰り返して流した。発表当時にCDを買って、かれこれ18年も経つことにおどろく。ぼくはその頃まだ10代だったのか──。

ハイ・ティーンの頃に最も聴いた日本のバンドはまちがいなくこのバンドだった。加藤和彦が死んでしまったのが『NARKISSOS』の発表から3年後の2009年だったから、これが彼のサディスティック・ミカ・バンドとしての最後の作品になった。

どうも、妙に、加藤和彦の不在に苦しめられる一日だ。彼のような天才の孤独と、ぼくのような阿呆の考えることが、今日は違うこととは思えない。運転しながら涙を堪えた。いま、加藤和彦に音楽を作ってほしいと、阿呆らしく月並みなことを想ったりする。