アミーゴの優勝、みすず書房の手触り、物言う体力、ヘーゲルの洗浄、20241028

4時に起きて、5時からのメキシコGPの決勝レースを見た。ぼくの応援するサインツがポール・トゥ・ウィン。完璧に、速かった。なんて素晴らしい月曜日の朝だろうか。角田はスタート直後の1コーナーでクラッシュしてリタイア。前方にぽっかりと空いたスペースに飛び込んだら、つぎの瞬間には進路が閉じられてしまった。リスクをとったのだから仕方がない。欲を言えば、あれを避けられるドライバーになってほしいし、レースを最前列から始められるようになってほしい。中位グループにクラッシュはつきものなのだ。しかしF1の世界で上位に抜け出すことがどれだけ難しいことか。日本人でそれを成し遂げたドライバーはまだいない。中嶋悟が日本人初のフルタイムのF1ドライバーとしてデビューしたのは、ぼくが生まれた1987年のことだ。それから40年近く、日本人はまだグランプリで一勝もできていない。角田は、ぼくたちの積年の期待を背負っているのだから大変だ。角ちゃん、過度に熱狂してごめんよ。サインツは、バモス。

午前中の撮影は久しぶりにG社のYさんと一緒だった。集合場所で談笑しながら、Yさんは買ってからまだ読めていないという、みすず書房のハードカバーの本を見せてくれた。わかりますよ、みすず書房の手触り、ぼくも好きです。本って、それ自体がとてもいいですからね。

午後は体力に物を言わせてがむしゃらに撮った。イン、渋谷。

夜は哲学史講座へ。仕事の疲れはたしかにあったが、心は洗われていくようだった。若い学生諸君。ぼくのように社会でもみくちゃにされていると、勉強はいいものだと思うぞ。今夜はヘーゲル。純粋だの絶対だの。

純粋はどこまでいっても孤独だ。