午前中は都心で、午後からは郊外で、ぎりぎりのきちきちのスケジューリングで労働した。今日に限っては、世を”綱”渡りしたという感じだ。すべての予定を無事に完遂して安堵した。今夜は走ることも控えた。そのぶんの時間をネコネコセラピーに充てた。猫はあたたかい。慈悲の心に満ちている。たしかに忙しい日もあるが、だいたいのことは個人的なオプションだからそんなに厄介ではない。寝る前に、もう何度読んだかわからない短編小説をめくる時間が、じつにたっとい。
きちきち、な句をひとつ。俳句で「きちきち」というとバッタを意味する秋の季語になる。忙しさを表すわけではない。
きちきちといはねばとべぬあはれなり 富安風生
「きちきち、と鳴かないと飛べないバッタは哀れなものだ」。ううむ、なかなか読みごたえのある句だ。すぐに消化せず、何日か味わってみよう。
