20時に当確が出ることを、一応は心の準備として構えてはいたのだが、実際にそのような結果になると全身から力が抜ける。悔しいし、悲しいし、恐ろしい。
開票が済んだ結果は、小池さん291万票(42%)、石丸さん165万票(24%)、蓮舫さん128万票(18%)。投票率は前回より5%増えて60%。小池さんは2020年の都知事選と比べると75万票ほど票を減らしたが圧勝。蓮舫さんは無党派層の票を集められなかった。年代別で見ると高齢者には比較的支持されたが、若者には響かなかった。大雑把に見ると無党派層や若者の票は石丸さんに流れた。反自民の声が高まったときに無党派層の票が野党連合に集まるという構図はすでに過去のものなのかもしれない。
開票特番はNHKとフジテレビで見た。小池さんにしろ、石丸さんにしろ、スタジオからの問いにまともに答えないという点では共通していた。生放送を逆手にとって時間稼ぎ戦法で質問から逃げる二人がこれだけの票を集めたことに呆れる。いままであまり直視してこなかったのだが、石丸さんの人を食ったような冷笑的な態度はいったいどこが面白いのか。市民のために働ける人だとはとても思えない。まさか昨今流行りの「論破」と捉えられてウケているのだろうか。デキる、と思われているのだろうか。だいたい「論破」なんて生活の中でどこで使うのだ。ましてや政治の世界で。彼の目的がぼくにはわからない。しかし、ネットをうまく使って票を集めたのは事実。彼の選挙戦略をバック・アップする組織の存在は気になるところだが、無党派層の動かし方で蓮舫さん陣営よりも成果をあげた。無党派層、というよりは無関心層と言ったほうが実態に近い気もするが。
ぼくも微力ながら参加した蓮舫さんを支持する市民による「一人街宣」だが、やりながら感じていたのは無力さだった。なにしろ感覚的には道行く人の95%には届かない。それでもこれはまちがいなく続けなければいけない。民主主義を必死で守らないと、取り返しのつかないことになる。だが伝わらなかった。「一人街宣」は「一人一人」が“なに”を「街宣」しているのか、これがもう少しわかりやすい言葉で広まってもいいのかもしれない。ぼくたちが訴えているのは「民主主義」なのだ。では「民主化デモ」と言えば、興味のなかった人にも振り向いてもらえるだろうか。
蓮舫さんやぼくたちがだめだったかというとそんなことはない。たしかに力は及ばなかったが、128万票の民意が集まったのだ。前回の都知事選で次点だった宇都宮さんの得票が84万票。それと比べても約1.5倍だ。投票率だってまだまだ低いとはいえ伸びた。これはこれからも長くつづく民主化のための戦いの一つなのだ。民主主義はこれから必ず成長する。今日は敗れたが恥じることはない。最後は勝つ。
蓮舫さん、立候補してくれてありがとう。若者支援も、ブラック・ボックスの透明化もやってほしかった。多様な生き方が認められ、弱者が排除されることのない東京をみたかった。ひとまずはお疲れ様でした! バモス!
