
東京から全国に広がりつつある「蓮舫ブーム」だが、このブームを率先している市民の一人一人は、必ずしも蓮舫支持者、ないしは立憲民主党支持者ではない。みなそれぞれが「小池百合子を降ろさなければいけない」という使命感に駆られて立ち上がり、結果的に超党派で団結しているのだ。だれもが自民・公明の選挙システムに対抗できる候補者を渇望していた。それが今回蓮舫さんが立候補をして、それなりに多くの人が「蓮舫さんなら対抗馬になりうる」と感じたからこそブームにまで発展したのだ。いま我々が目にしているのは、近年のこの国にはないほどの平和的な抗議活動の大きな波だ。そしてこれこそが民主主義のあるべき姿だ。
アメリカの政治学者エリカ・チェノウェスは、非暴力的な抵抗キャンペーンを「市民的抵抗」と名づけた。チェノウェスによると21世紀の最初の20年間で起こった「市民的抵抗」の数は、20世紀の100年間で起こった数の合計よりも多かったそうだ。ぼくはこれを大澤真幸の『我々の使者と未来の他者』を読んで知った。膨大な量のキャンペーンを調べたチェノウェスは暴力的な運動よりも非暴力的な運動のほうが成功率が2倍も高いと仮説を立てた。さらに、ピーク時に人口の3.5%が参加する運動は(例外的なケースを除けば)、ほぼ確実に成功するとも。3.5%というと、日本の人口に対して約400万人、都知事選の有権者数約1200万人に対しては約42万人だ。この数を多いとみるか、少ないとみるか……。選挙戦もいよいよ終盤だ。やれることをやろう。
西葛西で蓮舫さんの街頭演説を聞いたあとで、目黒のタイムアウトに寄った。
今夜はこの店の伝統の月1ブルース・セッションがあった。ちょいと腕試しのつもりで、わりに軽い気持ちで店に入った。すでに集まっている面々を見渡すとなかなか年齢層が高い。彼らは冗談めかして「ここでは50歳で若手だから」と言う。たしかにそんな感じだ。37歳は充分に中年のつもりだったのだが「いや、君は壮年だ」と笑われた。緩い雰囲気ではあるが、演奏のレベルは相当に高い。ドラムをメインでギターも少し弾いて3時間。勉強させていただきました。
