7時過ぎに御岳山(みたけさん)の麓に着いて、7時40分のケーブルカーに乗った。15人ほどの登山客と一緒に山頂近くまで運ばれた。ここからみなそれぞれのハイキング・コースへ散っていくのだ。

奥多摩の山域は雲取山の方へ行ってばかりで、こちらの関東平野に面した側へは初めて来た。御岳山の頂上一帯には武蔵御嶽神社の参道を囲むようにちょっとした町が広がっていて住民の暮らしがあった。民宿、土産物店、飲食店などの観光客向けの商店と並んで個人宅や診療所がある。都知事選の立候補者掲示板もあった。


今日目指すのはとなりの大岳山(おおだけさん)だが、まずは武蔵御嶽神社(929メートル)を参拝した。ケーブルカーの駅から石段を100メートルほど登った頂上に正殿があった。晴れていれば関東平野の街並みが一望できたのだろうが、地上には靄がかかっていた。双眼鏡で街を鳥瞰するのが楽しみだったのだがそれも難しそうだった。冬の晴れた日にまた来てみたい。自宅からも近いし、ケーブルカーにも乗れるし、いい神社を見つけた。

石段を降りて、そこから登山道に折れて御岳山を巻くように大岳山に向かった。今回の山行の目的は登山用の筋力の維持といったところ。靴はベア・フット・シューズを選んで、アクティブに山の中を進んだ。純粋なスポーツといった風情で、これは低山ならではの楽しみかただ。ウグイスとホトトギスが盛んに鳴いていたが、姿は最後まで見つけられず。それにしてもマラソンと登山は親和性が高い。本格的なマラソン・トレーニングを初めてからちょうど一年が過ぎたが、とくに心肺能力の向上が目覚ましい。いつかトレイルの100マイル・レースに挑戦してみたいという気持ちがいっそう高まる。
ということで、大岳山(1266メートル)にはあっけなく到着。東京から見ると特徴的な尖った山容をしているから、昔には東京湾を出入りする船の目標でもあったらしい。南に見えるはずの富士山は雲に覆われていた。その開けた方角に向かって古い歌を歌っているおっちゃんもいて、のどかな山頂だった。地図を見ながら1時間ほど過ごした。


引き返して、帰りは鍋割山(1084メートル)、奥ノ院(1077メートル)と、二つの小さなピークに寄り道して御岳山のケーブルカーの駅に帰った。13時40分の発車まで30分ほど時間があったから、見晴し台に腰掛けてソフトクリームを食べた。下山後となれば味は格別だ。



14時には麓に停めたクルマに戻った。
さて、このまま帰るか、どうするか。近くの街で見たい映画があったのだが、14時の上映だから間に合わなかった。それでドライブをして帰ることにした。奥多摩湖の方へクルマを向けて、山道を甲府へ出て、そこからは高速を使わず、甲州街道をだらだらと帰ってきた。家に着いたのは18時過ぎ。存分に運転をして満足した。終始、ローリング・ストーンズのオリジナル・アルバムをデビューから順に聴いていった。1967年発表の『Between the Buttons』まで進んだ。道の駅「甲斐大和」ではルノー・カングーの後部乗員スペースを改造したOHCというコーヒー・ショップが営業していて美味しいハンド・ドリップ・コーヒーにもありついた。