先週の火曜日に4、5日分のつもりで買ってきた食材が今夜できれいさっぱりなくなった。8日間、食材が持った。そのときの買い物の金額が約1,800円。豆腐と納豆と卵と野菜を3つ。米とパスタ、それからハムが8枚、これは家にあった。断食ないしは絶食を閃いてから、はからずも食事が質素になった。食べないことを考えているから、米と納豆を食べるだけでもずいぶんありがたいことに思えたのだ。その間、外食もしなかった。一度だけ仕事中のエネルギー補給にコンビニでバームクーヘンを買った。食費のかからない一週間だった。いつもの気まぐれで突飛なことを考えて、その結果として金が残った。考えというのはそもそも元手がいらない。酒を断っているからできたことでもある。飲酒習慣があったら修行のようなことは考えもしなかっただろうし、やろうとしたって無理だ。すべては相関している。節制というのはなかなか気持ちがいい。
蓮舫さんと小池さんの都知事選公約発表会見を見た。出生率の低下について、蓮舫さんは現役世代の所得・雇用形態をケアすべきだとデータを用いながら訴えた。要は、若者が低所得ゆえに結婚できないのだと。小池さんは妊娠中の母、現在子育て中の家庭への手当てを訴えた。要は出産や教育に対するケア。それも必要なことだが、ぼくは蓮舫さんのほうが理にかなっていると思った。そもそも結婚して、子育てを選択できる人たちが、東京においては一部の富裕層だけなのだから、小池さんの政策では一部の人にしか恩恵が届かない。一方で蓮舫さんは多くの弱者への政策といえる。
政治家がすべきは弱者へのフォローだ、とぼくは考える。最小不幸社会の実現と言ってもいい。だから蓮舫さんや立憲民主党を支持する。自民党や小池さんを支持する人はすればよろしい。しかし、どう考えても都の金でマッチング・アプリを作ったりすべきではない。それは民間が勝手にやるべきことだ。プロジェクション・マッピングも、あんな恥ずかしいことはやめたほうがいい。そんな金があればもっと弱者を助けることができるのだから。
蓮舫さんが具体的な数字を示していないという批判もあるが、これは新人候補には仕方がないことだろう。だが政策方針はデータを基にして十分に論理的だったし、行財政のブラックボックスを透明化すると宣言してくれただけでも市民にとっては価値がある。だいたいが、まずは隠し事ばかりの財政を見てみないことには数値目標は立てられない。
残念なことに、2期を務めた現職のほうが抽象的なことしか言っていなかった。それにオンライン会見に対しての弁明に口数が妙に多かったし……。それでも小池さんは強いだろう。蓮舫さんも再三おっしゃっているが、この8年のあいだに小池都政にもいい政策がいくつもあったことは公平に評価すべきだ。
面白くなってきた。これはもし負けるとしばらく立ち直れない。長年の野球ファンとしての感覚でわかる。2012年に民主党が政権を明け渡して以来、もう長いこと辛酸を嘗めてきた。いまもう一度、東京から民主的な政治を求める。それは国全体にも相当なインパクトになるはずだ。話が通じない、ということは人間にとってはとてもつらいことだから。言葉は重要だ。選挙において大事なことは安倍政治のような”やり口”を二度と選んではいけないということだ。シンプルに言うと。
