起きしなに文庫本をめくる、中央線沿線の古書店の尊さよ、20240415

週末のうちに読むつもりだった池澤夏樹の初期の短編集『マリコ/マリキータ』を、月曜日の、目覚ましが鳴る前のベッドの中で読み終えた。眠る心地よさよりも、早く読みたい気持ちが上回った。小説はいい。ここのところは俳句と格闘していた。

この短編集はおそらくすでに絶版。先週、吉祥寺の百年で見つけて買ってきたのだ。基本的には新品で手に入る本は新刊書店で買って、古書店に行ったときは、古書店じゃないと手に入らない本を選ぶようにしている。あの日は結局、百年とよみた屋で17冊買ってきた。

ちょうどK君と中央線沿線の古書店の尊さについて話したのだった。中央線の各駅には個性豊かな古書店がそれぞれにあって、僕のように他の土地に移ったものには、あれがいかに恵まれた環境だったかと思い知らされるのだ、と。考えてみるとどの店も、名前はあまり覚えてないのだが、場所と店構えならはっきりと、いくつも思いつく。数えてみる。15軒。三鷹、吉祥寺、西荻窪、荻窪、と数えて15軒だった。阿佐ヶ谷以東は管轄外。例外的に中野も詳しいが、あそこではどちらかというと飲むことばかり。

中央線に戻りたくなっている。まずは、歯医者とかクリーニングとか、そういう用事をなるべく中央線沿線で済ませることから始めようかと思いついた。さすがに面倒か。