たまたま行きついたのは山梨県立美術館、20231207

11時半に府中インターから中央道に入って西に進んだ。気温が高く、遠くの山の景色は冬霞といったところ。甲府盆地で高速を降りて適当に走らせていると、山梨県立美術館の看板が目に留まった。文学館も隣接しているらしい。これで行き先が決まった。

到着してまずは、広場のベンチに腰を掛けて持参した弁当を食べた。そこから見える四方(よも)の山は霧や雲に包まれている。登って行ったら寒そうに見えたが、低地は小春の陽気だった。なかなかいい公園である。

今日のドライブは俳句を捻るための旅だ。つまり吟行。景色や空気を感じては頭の中で言葉を探していた。

文学館では『それぞれの源氏物語』と題して、源氏物語の現代語訳を読み比べできる企画展が行われていた。これはいい機会だと思ってじっくりと読んだ。瀬戸内寂聴訳と角田光代訳が好みだった。

常設展では地元の俳人である飯田蛇笏・龍太親子の展示が充実していた。これだけでも来た甲斐がある。吟行にはうってつけの芸術鑑賞になった。

美術館に移動してミレー館とコレクション展を観る。ミレーの有名な作品をほとんど貸切状態のなかでゆっくりと楽しんだ。

建物のどの窓からも山がよく見えた。展示もさっぱりとしていて、とても好感のもてる両施設だった。