市役所の人権作文コンテストと献血、20231204

7時半に家を出て、市川紗椰のラジオを聴きながら茅ヶ崎へ向かう。自動車の撮影は、あらかじめ指定されてあった場所が絶好のロケーション。場所が良ければこの仕事は簡単になる。

午後は地元で役所回り。市役所と法務局でそれぞれ個人と法人の印鑑証明を引き出す必要がある。市役所で順番を待つ間、ロビーの一角にひっそりと掲示されていた「中学生人権作文コンテスト」の受賞作を読んで過ごした。中学生のアヤネさんの公平な物の見方がいいし、文章はとても美しく読みやすかった。いい時間になった。

市役所の駐車場では献血が行われていた。思い立って採血してもらうことにした。5、6人の列に並んで、問診と事前検査を受けた。しかしヘモグロビンの数値が基準に満たず採血はできなかった。

「普段、けっこう運動します?」と、僕の指先から少量の血を抜いた女性が言った。

「はい。けっこう激しく運動する方だと思います」と答えた。

「そういう人は運動で消耗しちゃってこうなりがちなのよ」

「なるほど、いや参りましたね」

「どんな運動をするんですか?」彼女は手元の作業を続けながら言った。

「マラソンを完走したばかりで、すでにつぎのマラソンのために毎日走っているんです」

「あら、それはすごいわ。私なんか50メートルも走れないでしょうね。あはは。うん、O型には違いないわね」

「はあ、ありがとうございます」

「よかったらまたご協力くださいね」

忙しいだろうに、真心のこもった応対である。献血できなかったことが申し訳ない。

それにしても、僕にスポーツマンとしての驕りがあったのは見逃せない事実だ。ちょっと走りがよくなって得意になっていた。ちらっと献血会場を見つけて、まあ暇もあるし、体力なら売るほどある。そう考えていた。

ところがなんのことはない。僕はただの貧血気味で痩せ型のおじさんだった。運動に対して、補給が足りていない。休息も足りていないのかもしれない。心当たりはある。

血を抜かなかったから、夜は走ることができた。時間がなかったから平坦路を短く速く走った。7.5キロ、キロ5分17秒。

挽き肉の残りを使って麻婆豆腐を作った。最後に入れた片栗粉がすこし多かったが、総じて悪くはなかった。腹いっぱいに食べた。今夜は睡眠時間もたっぷり取れる。酒は何日も飲んでいない。すこしは血も濃くなるだろう。