K君と汚い中華屋で話す、12月のトレーニングを始める、キモちE、20231130

K君と初めてコンビを組む仕事だった。久々に会うK君はスペイン旅行帰りで、僕はといえばマラソン・フィニッシャーになっている。お互いに話すことは多い。仕事のあとで昼飯を一緒に食べた。半蔵門の駅の近くの汚い中華屋に入って、あれやこれやと掻い摘んで近況を報告しあった。


11月の始めにレースを走り終えてから、この1ヶ月を辛抱強くリカバリーに充てた。すこし走って、たっぷりと歩いた。山にも行った。まだ晦日ではあるが今夜から走り込みの2ヶ月に入る。

ウールのインナーを着て、ウインド・ブレイカーを羽織る。シューズの紐を締め付けて、手袋もはめる。そうしながらこの2ヶ月が勝負だぞと自分に言い聞かせる。目標に対して闘争心を振り向けてやる。いまから走り出すことを楽しみにしている純粋な欲求をうちに感じる。これはいい兆候だと思った。走ることが性に合っているかもしれないのだから。

とはいえ、外に出るともう日はとっぷりと暮れて、風も強い。寒い。入念に身体を伸ばしてから、坂を登り始めた。12月はアップダウンの多いルートを積極的に選ぶことに決めている。多摩丘陵に暮らす地の利を活かす戦略だ。走り出してすぐに、脚の芯の疲れが消えたことを知る。明らかに以前より発達した筋肉が地面を強く蹴っている。周回路では陸上部男子も走っていた。彼に比べると、やはり陸上選手と初心者市民ランナーの歴然たる違いはあるが、僕にもすこしは野生のインパラの感覚がわかる気がした。なんてことだ。なによりもキモちE。最高、最高。である。

周回路を数周して、あまりにも調子がいいから道路へ出た。遠くへ行きたくなったのだ。登った分の坂を勢いよく下って、この時はまさに疾走といってもよかった。

10キロをキロ5分19秒ペース。トレーニング初日としては存外の走りといっていいだろう。むしろ飛ばし過ぎてしまったか。月間の走行距離は200キロを目指す。