夜空に無数のミサイルが飛び交って炸裂する夢を見た。一方から大量に放たれたミサイルが、別の方角からの迎撃ミサイルとぶつかっているような映像だった。日本でも戦争が始まったのだと悟った。
そのとき僕は西荻の商店街にいて、逃げ散る人たちの中でひとり立ち止まって空を見上げ「こんなことで僕の家の壁や本棚が粉々になってしまうなんて絶対に嫌だ」と強く憤っていた。なぜ壁や本棚のことをまっさきに考えたのかはわからないが、なにか意味のあるメタファーにも思える。
覚醒すると、マンションの火災報知器が鳴っていた。それでミサイルが飛び交う夢を見たのだろう。7時半だった。
やれやれ。先日も誤作動で未明に鳴り出して、消防隊が各部屋の中を点検して行った。そのあとで火災報知器は新しいものに付け替えられた。今回は朝だ。8時に起きたかったから悪くないタイミングではあったが。
どうせまた誤作動だろうと決めつけて(どう考えてもよくないが)、身支度を整え仕事に出かける。すると警報の影響でエレベーターが使えない。重たいカメラバッグを抱え、階段を降りた。そこには重装備の消防隊員が到着していて、対応にあたっていた。
これがもし昨日だったら、脚がまだ痛かったから大変だった。今日は脚もすっかり回復していたからよかった。
撮影から帰ったあとも、机に向かって一つずつタスクを片付けていった。仕事関係の連絡も多い。忙しいことは基本的に喜ばしいことだと思うが、そんな日常をどうも無感動にやり過ごしている感覚がある。レースを終えて、すこしぼんやりしている。なにしろレースが面白かった。
フル・マラソンの疲れは1か月残るそうだから、しばらくはのんびりと過ごして、このアンニュイな日々も味わっておこう。そしてまたハードに走る。