1時に寝て9時に起きた。マラソン大会に向けて8時間以上の睡眠を心がける。
町田康さんの『告白』の最後を読み終えた。初めての町田康体験は2冊を選んだ。『しらふで生きる』と、この『告白』。
『しらふで生きる』は断酒体験記が面白おかしく書かれているエッセイかと思って選んだのだが、読んでみると哲学書だった。僕はそう読んだ。しばらくしたらまた手に取ってみようと思う。
そして『告白』。こちらは史実を基にした長編小説。Kさんが勧めてくれた。河内弁による口語体が軽妙でさらりとしていて味わいがあるのだが、根本的な手法は直球勝負の本格派。例えるならば、伊良部とか野茂とか、最後の古典的なピッチャーを思わせる。松坂とかダルビッシュはそれに比べると技巧派の側面が強い。なんの話だ。
一人の人物が破滅に向かっていく経緯を、少年期からの些細なエピソードを順に辿って読まされる。それらの出来事はとても個人的なスモール・ストーリーに過ぎない。ところがそのスモール・ストーリーが社会全体の有り様を映すから読者は考えさせられる。この手法はドストエフスキー的だろうか、と思う。トルストイの『戦争と平和』も、少し形は違うがスモール・ストーリーを描き切るという点では同じか。