日曜日の6時に東京を出発した。雨が降っていた。川崎インターから東名高速に入り、大阪に向かう。目立った混雑もなく都心を抜けた。
往路は最速のルートを選んだ。新東名から伊勢湾岸道、新名神と走る。今日の目的地は万博公園である。午後を万博公園で過ごし、夜にホテルにチェック・インするだけだ。翌日には大阪市内で仕事がある。そのあとで東京に戻るから一泊二日の旅程である。
12時半に万博公園の駐車場に着いた。大阪はよく晴れて、茹だるような暑さだった。クルマを降りると、目の前には太陽の塔の背中が見える。
僕はこの近くで生まれて、小学校2年生までを関西で過ごした。父の運転するクルマの後部座席から見た太陽の塔の光景が記憶に残っているが、大人になってからしっかりと見学するのは今回が初めてだ。

太陽の塔を全周からゆっくりと観賞した。恐ろしさ、優しさ、美しさ、強さ。そんな感覚がつぎつぎに湧いてくる。ノスタルジーはすぐに畏怖の念へと変わった。
予約購入しておいたチケットで塔内に入る。内部の公開が始まったのは耐震等のリニューアル工事を経た2018年だという。塔内に〈生命の樹〉という名の巨大なインスタレーションがあることを知らなかった。塔の製作過程のスケッチや会議の様子の写真なども展示され、どれも臨場感が伝わってくるものだった。

結局この日の午後は閉園時間の17時まで万博公園で過ごした。他にも国立民族博物館と70年万博の資料館も観て回った。どの施設も情報量が多いからとても半日では時間が足りない。近いうちに万博公園をメインの目的にした大阪旅行を計画するのも良さそうだ。